JSBi共催「Rでつなぐ次世代オミックス情報統合解析研究会」で「R + Bioconductor を使った ChIP-seq データ解析の基礎」という講義を担当してきました。主に ChIP-seq 解析の流れを簡単に示し、パイプラインについて説明しました。Peak calling や mapping などの情報が比較的入手しやすいステップよりも、アノテーションや、モチーフ解析や異なる ChIP-seq データ比較などの高次解析の部分を多く取り上げています。 最初は20-30人程度のハンズオンセミナーというオファーでしたが、100人を越える参加者が集まりました。なのでハンズオンはできなかったのですが、概要を掴んでもらえるよう心がけました。ほかの演者の方の発表に関しても発見や気付きがあったので自分の研究にも役に立ちそうです。質疑や懇親会も非常に盛り上がりとても有意義な会でした。 ChIP-seq の経験者が参加者全体の1割程度と mRNA-seq にくらべるとまだまだ少ないようですが、相互作用を出力できる数少ないオミックス技術なので、日本でももっともっと普及すればよいなと思っています。 個人的には、たくさんのRで解析をされている方に会うことで、Rをプログラミング言語としてではなく、純粋に統計環境として利用している頃の気持ちを思い出しました。 講義に使用したプレゼンテーション、ソースコード、データはすべて以下のサイトに置いてあります。今後も微妙にアップデートするかもしれませんので、github をお使いのかたは、watch list に登録しておくと良いかもしれません。 講義資料: R + Bioconductor を使った ChIP-seq データ解析の基礎 (二階堂愛) なにか質問があればご連絡ください。では。 リンク: Rでつなぐ次世代オミックス情報統合解析研究会